(前回第24弾のその後)
大満足で東ゲート出口へ向かう。
出てから地下鉄夢洲駅へ入るまで、長い迂回路を歩かされる。
少し進むと、杖を持ったままうずくまる中高年の女性が。声を掛けると、腰に病気をかかえているが、頑張って一人で万博にやってきたと。帰路について腰の痛みがひどくなり、あとの道のりの長さに絶望感を感じて、気力と体力が限界にきていました。
こんな場合の危機管理はどうなってるの。そばに居た警備員に聞くと、すべて万博協会の指示に従うだけで、自分たちには権限が与えられていないという。で、とりあえず車椅子を貸して欲しいというと、ゲートから再入場して案内所に行かないと車椅子がないと。まったく危機管理はゼロ状態だ。

私が取りに行ってきます!
ツイツイ語気も荒くなる。東ゲートに戻って、そこに立っていた係の女性に事情を説明しましたが



再入場はできません



あなた、あの方を見捨てるつもりですか!
と立てなくなっているそのご婦人を手のひらで示していうと



あの方に入場券を見せてもらわなければなりません
この国は本当にニッポンなのか。



なぜ、入場券を見せなければならないのですか?



入場券にはそれぞれ違いがあるので
なんなの? 入場券を持っていなければ放置し、入場券の違いによっては取るべき対応が異なるとでも言うのか? あまりにもひどい! 人道的に許せない! 万博のテーマは何? 命・健康ではないのか。
入場券を確認した係の女性は「あとはこちらでやりますので」とすまし顔で会場内に入っていきました。車椅子を取りに行ったのでしょう。
後で聞くと、その東ゲートに居た係の女性は万博協会の人だったらしい。協会は恐らく性悪説に立った対応を指示しているのでしょう。
確かにズルをする人は取り締まらなければならない。しかし、優先順位が間違っています。そのために、人道的な対応が後回しにされています。
臨機応変に適切な対応が取れる人材を採用してほしいものです。